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おはようございます。
私は沖縄が好きです。
以前、沖縄をおとずれた際、こんな出来事がありました。
それは、海沿いのホテルに泊まり、
夕食をとろうと美しい夕陽が海に沈む中、
辺りを散策していました。
海沿いから、１本入った路地裏に、
一枚の看板が目に止まりました。
「本物の水晶だけを扱う店」
その看板はかなり年季が入っていて、
潮風で所々が、赤錆になっていました。
お店は暗く、しかし、扉には（OPEN)と掲げてあったので、
好奇心旺盛な私は、その怪しさ満載のお店の扉を開きました。
一歩足を踏み入れると、なんとも生温かい空気が私を包みます。
「うーん、余り長くいないようにしようかな？」
そんな事を思いながら、扉を開いた手前、お店の商品を見始めました。
二十年前から飾ってあるのでは？と思うほど、
時代錯誤な店内の様子。
他にお客はいません。
都内のパワーストーン屋さんは、
カラフルキャンディーshopのごとく、色鮮やかで、
女子の心を鷲掴みですが、このお店は、モノトーン。
たまにあって、紫水晶の紫が。
店の奥のカウンターには50代位に男性が店番をしていた。
私に気付くと、気まずいように、
「いらっしゃいませ」と囁いた。
あれ、入っちゃ行けなかったかな？
まあ、でも、入ったのだから、見ていこう。
30平米位のお店は全部見るのに、
5分もかからない。
帰ろうと思ったが、せっかく入ったのだから、
袖擦り合うも他生の縁。
声を掛けよう。
麻実「すみません、こちらの水晶は、どちらの原産地のものが
多いのですか？」
すると、俯いていた男性が顔を上げて、
「えっ？」と聞き返してきた。
麻実「あ、こちらは水晶専門のお店と看板にあったので、
入りました。置かれている水晶の原産地はどちらのものですか？」
店員「さあね、私が採掘したんじゃないからね？
買い取った段階でいろいろ混ざっているの。
原産地までわからないね。もしも、原産地が知りたければ、
自分でヒマラヤやブラジルへ行って採掘することだよ」
麻実「はあー」
私は、水晶専門のお店だから、何かこだわりがあるのかと
思って質問したが、全く、別回答があり、拍子抜けした。
せっかくだから、話を盛り上げたかったというのが正直な
思いだったので、残念だった。
そんな反応の私を男性はじっと見ていた。
よく見ると、どことなくイッセイ尾形に似ている。
20年位前に渋谷のジャンジャン（今は無き小劇場）で
一人芝居を観て、大爆笑した思い出が蘇った。
私の蘇った記憶とは裏腹に、イッセイ尾形そっくりさんが
こう言った。
【イッセイ尾形と沖縄の不思議な水晶専門店 Part.2】へ続く。。
本日も最後までお読み頂きまして、
ありがとうございます。
素敵な一日をお過ごしください。
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